尾てい骨の痛みの症例(その3)

お客様

女性 20代 主婦 和歌山市在住

来院

2018年 3月

お悩み・症状

1年8カ月前に第1子を出産、産前と産後に尾てい骨の痛みがあったが、あまり気にしていなかったらそのまま消失した。

5カ月位前から、特にぶつけたという事もなくお尻に力を入れる筋トレをしていた時にまた尾てい骨に痛みを感じるようになった。

 

そのうち治るだろうと放置して2カ月が経ったころ、特に尾てい骨が当たるような座り方や自転車はもちろん、長時間座っている時や低い椅子から立ち上がる時、寝返りをする時にも痛みを感じるようになってきたので、整形外科を受診。

レントゲン検査を受けたところ尾てい骨に異常がなく、特に治療の方法はないと言われ、次にたまたま見つけた整体院に行ってみたところ、施術後に尾てい骨の痛みが悪化したので不安になり、インターネットで調べていた時に当院の事を知り来院。

施術内容と経過

初見時、まず尾てい骨の圧痛をチェックしたところ尾骨部分の圧痛著明。

次に股関節の可動域をチェックしたところ、両股関節の開排の可動域制限と内転筋群の圧痛、肛門を占める動作をしてもらったところ痛みが確認できた。

以上のことから、殿筋群や内転筋群、特に骨盤底筋が循環障害によって筋硬化を起こし尾骨に影響を及ぼして尾てい骨の痛みを引き起こしていると考えた。

 

まず、頸椎調整と骨盤調整を行い体の歪みを整えてから尾骨調整を行い初回終了。

2回目の施術からは、各筋肉に血流やリンパの流れを促進させる為に体液循環調整と股関節MTを追加した。

3回目の来院時には、尾骨部の圧痛ほぼ消失。

日常生活では、尾骨に負担のかからない姿勢指導と骨盤底筋のストレッチを指導し、一進一退を経つつ8回目の施術で初見時の半分くらいにまで痛みが軽減した。

 

あとは、長時間座っている時と自転車に乗った時の尾てい骨の痛みが残っていたのでその後も施術を重ね、15回目の施術で自転車時の痛み消失し、20回目の施術ですべての尾てい骨の痛みが消失した為、卒業とした。

同時に施術した症状・お悩み

産後の骨盤矯正

施術方法

頸椎調整 骨盤矯正 股関節MT 尾骨調整 体液循環調整

考察

この症例では、産前の体力・筋力低下と産後の疲労の蓄積で股関節や骨盤がゆがみ、血流やリンパの流れが悪くなったことで、殿筋群や内転筋群、特に骨盤底筋が循環障害によって筋硬化を起こし尾骨に影響を及ぼして尾てい骨の痛みを引き起こしていた。

 

こういった場合、特に骨盤底筋部分の痛みの改善にある程度の期間と回数を必要とする事があり、この方も徐々に良くはなっていくものの比較的に期間と回数を要した。

 

体の状態、施術方法や計画を分かりやすく解説し、ご納得いただきながら施術を進めることにも注力したことですべての症状を完全に取り去ることが出来た症例であった。

 

執筆者

廣井整体院

廣井俊紀

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