変形性膝関節症の症例(その1)

お客様

女性 70代 和歌山市在住

来院

2015年6月

お悩み・症状

5、6年前から両膝に痛みを感じ始め、現在はじっと立っているのがつらく、足が重くなってきて歩きづらくなり痛みがある状態。

階段の上り下りが普通にできず一歩一歩になる、正座ができない、ウォーキングも出来なくなってきた。

自転車に乗るのに痛みはなく、筋力をつけるのに女性専用の30分フィットネスジムに1年通っているが膝の痛みは解消されていない。

 

施術内容と経過

まず、膝関節の可動域をチェックしたところ両膝共に若干の左右差はあるものの屈曲が約120度まで曲ることからまだ膝の変形はさほど進んでいないと考え、次に膝周辺の筋肉の動きのチェックと出来る範囲での正座をしてもらいチェックしたところ大腿四頭筋と腓腹筋の伸縮の悪さと張りが認められたことから膝の痛みは関節性の痛みではなく筋肉性の痛みだと考えた。

この患者さんの要望が、「正座が出来てウォーキングが出来るようになりたい。」との事だったので、膝の状態の説明と治療すれば要望の実現は十分可能だという事と説明し施術を開始した。

骨盤矯正、股関節・膝関節調整、体液循環調整を行ったところ、3回目で明らかに膝の屈伸のしやすさが感じられるようになり、歩きやすくなってきたと報告を受けた。

6回目の施術で膝の痛みはほぼ消失し、正座をしてみると踵がお尻に着くまであと2㎝のところまで改善した。

7回目の施術で踵がお尻に付くようになり正座が出来たので治療を終了し経過観察とした。

同時に施術した症状・お悩み

特になし

施術方法

頚椎調整 骨盤矯正 股関節・膝関節調整 体液循環調整

考察

正座が出来なくなる原因としては膝関節に問題がある場合と膝周辺の筋肉に問題がある場合の大きく分けて2つあり、変形性膝関節症が進行するとこれらの原因が2つ同時に起こるため痛みが長期化・慢性化する事がよくある。

このケースでは、要素として膝関節がそれほど問題として大きくなかったので、比較的早く痛みの改善と正座が出来るまで可動域が改善した症例であった。

執筆者

廣井整体院

廣井俊紀

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