首の痛みの症例(その4)

お客様

男性 30代 製造業 かつらぎ町在住

来院

2017年10月

お悩み・症状

10年ほど前から慢性的に首の痛みを感じていたが、最近痛みが徐々に悪化しそれにより夜眠れなくなった。

仕事では下を向いていることが多く、上を見上げると痛みが走り、さらに真っすぐ前を見続けている事もつらく感じていた。

 

危険な病気ではないかと思い整形外科でレントゲンを撮ってもらった結果ストレートネックと診断された。

それから整骨院に通い施術を受けるも改善が見られなかった。

他のインターネットで治療法を検索していたところ、当院が配信するストレッチ動画を見て廣井整体院を知り、ホームページを見て治療を受けようと思い来院。

 

施術内容と経過

初見時、頸部の可動性をチェックしたところ、屈曲・伸展で可動域制限が見られ、特に伸展時に頸背部に痛みも誘発された。

 

両肩の外転動作と肩甲骨の内旋動作に固さがみられ、脊柱にも固さがみられた。

長時間立ちっぱなしで下を向く仕事内容と、さらに肩甲骨が固まり猫背になることでからだ全体の循環が悪くなり、頸部に疲労が溜まり続けることで頸部伸筋群に痛みが出ていると考えた。

 

まず、骨盤と脊柱の調整をすることで体全体のゆがみを調整し、これによって肩甲骨と両肩の動きがある程度改善された。

この状態を安定させるために2回目以降も継続して行う。

さらに頸椎を調整すると頸部伸展時の痛みは緩和された。

 

2回目以降は初回の施術に加え、肩関節調整を行うことでより肩甲骨の動きを引き出した。

また、体液循環調整を行い全身の疲労回復促進を図った。

 

4回目に頸部の運動痛はほぼ消失し、夜にぐっすり眠れるようになった。

が、その頃から腰痛を感じるようになった。

セルフケアとして肩甲骨のストレッチを指導した。

 

5・6回目は引き続き肩関節調整と、腰痛に対しては殿部の筋調整を行い、6回目終了時点で腰痛もほぼ気にならなくなり状態も安定してきたので次回から1週間に1回のペースに切り替えた。

 

さらに9回目から2週間に1回のペースに切り替えて悪化しないか経過をみる。

 

11回目で卒業としても良かったが、仕事が忙しい時期に差し掛かるので良い状態を維持していきたいと希望されたため、忙しい時期が終わるまで引き続き2週間に1回のペースで状態をみていく。

同時に施術した症状・お悩み

腰痛

施術方法

頸椎調整 骨盤調整 肩関節調整 体液循環調整 殿部調整

考察

今回の症例ではからだ全体に疲れが溜まり、不規則な生活による睡眠不足で疲労回復がうまくできていない状態だったので、ゆがみを整えて全身の疲労を取り除く必要があった。

加えて頸背部の筋・関節調整を適切に行うことで症状が早く回復したと考える。

さらに、痛みのある部位だけを施術するのではなく、からだ全体をチェックし施術していく当院のやり方だからこそ、腰の痛みまでケアできたのではないかと考える。

このように疲れが溜まり症状が慢性化してくると、主訴以外にも症状が隠れている場合があるが、お客様によっては2つ3つと症状が隠れていることもあるので、からだ全体をチェックする必要がある。

執筆者

廣井整体院

永井純平

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