頚椎ヘルニアの症例(その3)

お客様

男性 30代 鳶職 御坊市在住

来院

2016年10月

お悩み・症状

2016年7月10日にサッカーをしていて走っていたら急に首に痛みを感じ、その後に右手の握力低下と右腕のしびれの症状が出現し整骨院や鍼治療に通ったが良くならず、北浦病院に2か月入院し首の痛みは徐々に減ってきたが、右手の握力低下としびれは残存。(入院前の握力、右20㎏、左50~60㎏)

その後、角谷整形にてブロック注射で様子を見ていたが手術を勧められ、手術では知人が良くならなかった話を聞いたので手術以外の方法を探していた時にインターネットで当院の事を知り来院。

施術内容と経過

初見時、頸部の後屈で首の後方に痛みがあり、前腕部にしびれと力の入りづらさがあり、当院の握力計で検査したところ右33㎏、左39㎏と右手に筋力低下がみられる状態であった。

症状や各検査から、頚椎ヘルニアであると断定したが頸部の痛みの度合いや可動域、握力の回復度合いから診て急性期から回復期に入りつつある状態だと判断した。

まず、頚椎調整と骨盤矯正で脊柱のゆがみを整え、その後、肩関節調整を追加して行った所、3回目の施術で頸部の後屈痛はかなり改善し、5回目の施術で頸部の痛みはほぼ消失した。

自宅で行うセルフケアの指導もしつつ経過を見て、7回目の施術時の握力検査では右42㎏、左40㎏でほぼ左右差がない程度にまで回復し、9回目の施術で右腕のしびれはほぼ感じなくなった。

その後は、体を使う仕事で患者さん自身が再発の不安あると訴えられたので、2週間に1回の経過観察を行った。

同時に施術した症状・お悩み

右足の痛み

施術方法

頚椎調整 骨盤矯正 肩関節調整 体液循環調整 下肢MT

考察

この症例では、急性期から回復期に入りつつある状態であったことと、適切な施術と通院ペースで施術できたため、比較的早期に痛み・しびれ・握力低下の症状を改善することが出来た。

手術を勧められるような状態であっても、原因に対して適切な施術を行うことで手術を回避し症状を改善させることができるという手技療法の可能性を証明できる症例であった。

執筆者

廣井整体院

廣井俊紀

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