変形性膝関節症の症例(その3)

お客様

女性 70代 和歌山市在住

来院

2015年5月

お悩み・症状

5年くらい前から左膝が痛み始め、階段の上り下りや車から降りようとした時に左膝の内側に痛みがあり、普通に歩けるが長時間歩いて疲れてきた時にも痛みが出る。

左膝が痛いので階段を一段ずつ降りないといけないことに困っていて、正座もできない状態。

病院で診てもらったことはなく、いままでグルコサミンなどいろんなサプリメントを飲んできたが良くならなかった。

施術内容と経過

初見時、右膝に比べ左膝のO脚変形が著しく屈伸をすると膝関節90°でそれ以上、左膝は曲がらない状態。

膝周辺の筋肉を触診したところ内転筋群の圧痛があり、股関節の可動域検査では伸展と外転で可動域制限と大腿四頭筋、内転筋に痛みが出現したことから、これらの筋肉が左膝の痛みを慢性化させていると考えた。

骨盤矯正、頚椎調整、体液循環調整、膝・股関節調整を行い、2回目来院時には階段を登るのが少し楽だったと報告を受けた。

9回目の施術で自宅の階段を1段ずつではなく普通に降りられるようになり、家族の方からみても膝が伸びてきたねと言われるくらいに膝関節が伸展しやすくなってきた。

できなかった正座が、10回目の施術でお尻に両踵がつくまで改善した。

その後、劇的に良くなることはないものの施術を重ねるごとに徐々に膝と股関節の可動域と大腿四頭筋・内転筋群の痛みが改善し、19回目以降の施術は悪化と痛みの再発防止のメンテナンスに移行した。

同時に施術した症状・お悩み

特になし

施術方法

骨盤矯正 頚椎調整 体液循環調整 膝・股関節調整 大腿四頭筋・内転筋MT

考察

この患者さんの要望が、「階段を1段ずつではなく普通に降りられるようになりたい。」「無理かもしれないが出来れば正座できるようになりたい。」ということであった。

初見時の膝・股関節の可動域検査では、階段は普通に降りられるまで改善できると判断したが、正座ができるようになるまでは微妙なところだと説明しご納得頂いた上で施術を勧められた。

こういった症例では、計画的に施術を進めて経過を見ていく必要があるが、患者さんご自身も指導した自宅でのセルフケアを実践できたので予想以上に良い結果が得られた症例であった。

執筆者

廣井整体院

廣井俊紀

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