腰椎椎間板ヘルニアの症例(その3)

お客様

女性 60代 和歌山市在住

 

来院

2016年2月

お悩み・症状

2013年7月に、整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断され薬を服用していたが、2014年2月頃から、だんだん右のお尻から膝の痛み(しびれはなし)が強くなり膝にヒアルロンサン注射、腰にはブロック注射を3回打つも効果はイマイチで、痛みがあるため歩くのがツラく階段を一段ずつしか登れない状態。

疼痛性側弯と逃避跛行があり、駐車場から自宅までの階段を上るのがツラく毎日苦痛に感じているとの事。

施術内容と経過

まず、可動域検査と姿勢チェックを行ったところ疼痛性側弯と右股関節の可動域制限が顕著であった。

次に歩行をチェックしたところ、問診で聴取していた通り逃避跛行で歩行困難な状態であった。

最後にSLRテストを行ったところ一見陽性に見えるが股関節の変形と筋肉の硬さによる可動域制限の方が要素としては重要で、腰椎椎間板ヘルニアよりも骨盤のゆがみによる体液循環不全からくる股関節周辺の筋肉の動きの悪さが症状を悪化させていると考えた。

骨盤矯正、体液循環調整と股関節調整、股関節MTを週2回で行ったところ2回目の施術で出来なかった正座が出来るようになり、5回目の施術で駐車場から自宅までの階段が登れたと喜びの報告を受けた。

その後も、詰めて治療したいとの要望もあり週2回の施術を継続し、短期的に見れば良い日と悪い日があるものの右肩上がりに良くなって歩行時の痛みと右股関節の可動域制限が順調に改善した。

その後、変形による可動域制限が残るものの、歩行で痛みがあるため服用していた痛み止めを止めても痛くない状態にまで改善し、28回目の施術で仕事の都合で一旦治療を中止して経過観察となった。

同時に施術した症状・お悩み

膝痛

施術方法

骨盤矯正 頚椎調整 体液循環調整 股関節調整 股関節MT 膝関節調整

考察

この症例は、当初の予想通り腰椎椎間板ヘルニアではなく骨盤のゆがみが原因で起こっていた。

約2年半の症状が進行し、疼痛性側弯や関節の変形も進んでいたので急激な改善ではなく一歩一歩良くなっていった。

初めの段階で、治療計画や症状の説明をしっかり行ないお客様ご自身が納得してあきらめずに通院できたからこそ良い結果が得られた症例であった。

執筆者

廣井整体院

廣井俊紀

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