心身症とは?
ストレスの影響が体に現れる病気の代表的なものが心身症です。
心身症というと、こころの病気というイメージを持たれている方が多いようですが、これは病名ではなく、病態名です。
つまり、ストレスが蓄積されたために身体に疾患(病態)が現れた状態を言います。
その病態は、循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系、泌尿器系などと、あらゆる領域に現れます。
お客様
男性 30代 会社員 和歌山市在住
来院
2019年 3月
お悩み・症状
2年位前から、動悸や肩こり胃の不調や耳鳴りを感じるようになり、メンタルクリニックで診てもらったところ「心身症」と言われた。
その後、症状は落ち着いていたが、1か月くらい前から症状が悪化し、特に朝起きた時に動悸や肩こり胃の不調や耳鳴りと更に倦怠感や動悸、不安感、食欲不振の症状も現れ、仕事に行けなくなり休んでいる状態。
病院以外での治療方法を探していた時に、インターネットで当院のことを知り来院
施術内容と経過
初見時まず、カウンセリングで症状やお悩み、既往歴などをお聞きし、まずは仕事に復帰したいとの事だったので、それを目標に施術を進めることにした。
検査では、両肩関節外転(+)、脊柱柔軟検査(+)、肋骨回旋(左右ともに+)であったことから、ストレスだけでなく筋骨格系の機能低下で呼吸機能を低下させていることも症状改善のポイントであると考え施術を開始した。
初回施術は、まず頸椎調整と骨盤調整で全身への血流やリンパの流れの調整と末梢神経系の調整を行ってから、肋骨調整を行い呼吸がしやすくなったことを確認して終了。
2回目施術(初回から3日後)では、朝起きた時少し楽に感じるようになったと報告を受けた。
(初めの辛さを10とすると6~7くらいに改善したとの事)
3回目施術(初回から6日後)では、前回からさらに少しずつ良くなっているとの事だった。
自律神経とストレス調整のためにクラニアルを追加し、就寝時間と昼寝、散歩の指導を行った。
5回目施術(初回から15日後)では、肩こりを感じなくなり、症状も1日の中でたまに感じる程度にまで改善。
ごく軽いジョギングを指導した。
8回目施術(初回から29日後)では、前回の施術後から仕事に復帰して初めての施術であったが、普通に仕事も出来、朝の動機や不安などの症状もなかったとの事だった。
9回目の施術(初回から43日後)では、日常生活や仕事に何の支障もなく、すべての症状が消失したため卒業とした。
同時に施術した症状・お悩み
動悸 肩こり 食欲不振 胃の不調 耳鳴り 不安感 倦怠感
施術方法
頸椎調整 骨盤調整 体液循環調整 クラニアル 両肩MT
考察
この症例では、心身症との事だったが、仕事やプライベートでの大きなストレスはなく、体の不調自体が最も大きなストレスであり、症状発症の前から徐々に蓄積した肉体的・精神的な疲労が発症のきっかけで、そこから炎上するかのように広がった症状であったと推測できる。
このような症例では、肉体面と精神面の両面からのアプローチが必要であり、最短の改善方法であると当院では考える。
執筆者
廣井整体院
廣井俊紀
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