四十肩・五十肩(腕の痛み)の症例(その8)

お客様

女性 40代 公務員 和歌山市在住

来院

2018年 5月

お悩み・症状

3カ月位前から右腕を挙げた時や回した時に軽いものの鈍い痛みがずっと続いており、様子を見ていても良くならないし生活が不便になったら嫌だと思い、インターネットで調べていた時に、当院が配信しているYouTubeのセルフケア動画を見て当院の事を知り来院。

施術内容と経過

初見時、まず可動域検査を行ったところ、右肩の外転と水平屈曲で上腕三頭筋部分に張りのような痛みが出現。

日によって痛みの加減は違うものの、この痛みが普段感じている痛みだとの事だったので部位は確定。

 

後は、なぜ?この痛みが自然治癒力で良くなり切らずに続いているのかを知るために引き続きカウンセリングを行いながら検査を進めたところ、「週1~2回ジムに通っていてトレーニングをしている。トレーニング時と後にも軽い痛みを感じる。」と言っていた事と、骨盤と脊柱の回旋検査で体幹部分に歪みがあったことから、この歪みが右腕の治癒力を妨げていると考えて施術を開始した。

 

初回は、頸椎調整と骨盤調整で体の歪みを整えて経過を見るため終了。

2~6回目を週1回で施術しつつ、その間のトレーニングは中止して右腕にかかる負担を減らして治癒力を上げる計画を説明した。

 

2回目以降は、全身の血流やリンパの流れを良くするための循環調整と右腕の筋肉調整を追加して行った。

2~5回目の施術で徐々に痛みが軽減したため、トレーニングを再開してみて痛みがどう変化するか経過を見たところ、トレーニング後の2日間くらいは張りと若干の痛みを感じるとの事だったので、トレーニングのウエイト量を1/3にするよう指導。

 

10回目の施術で、トレーニング後の張りと痛みも感じなくなったため、以前やっていたトレーニングに戻すよう指導して経過を見たところ、たまに少し張りを感じる事があったが順調に改善し、症状全て消失したため14回目で卒業とした。

 

同時に施術した症状・お悩み

腰痛

施術方法

頸椎調整 骨盤調整、体液循環調整、上腕MT

考察

この症例の様に、強い痛みではないが症状が長期にわたって続いている時の特徴として、

 

「体の歪みがあることで血流やリンパの流れが悪くなり、治癒力が低下する。」→「右腕に部分的な疲れが溜まりやすくなる。」→「トレーニングで疲労がたまる。」→「症状(痛みや張り)出現」→「さらに体が歪みやすい状態になり、自然治癒力が低下し症状が長期化・慢性化する」

 

と言った経過をたどるケースが多いと当院では考える。

こういった場合、例えば右腕に電気治療やシップ、マッサージをするなど部分的な施術やケアをしても良くならず症状が長期化・慢性化しやすくなるので注意が必要である。

執筆者

廣井整体院

廣井俊紀

廣井整体院